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2016年11月19日

「事業を支えてくれていたスタッフが『つらい』と辞めた。その時、『愛を伝える会社になろう』を心に決めた。」(ベアーズ副社長高橋ゆき氏)

イベントレポート

2016年11月19日(土)AM。
雨が降る中、ASACにて女性起業家向けのイベントを開催しました。

今回は、家事代行サービスを展開する株式会社ベアーズ 取締役副社長 高橋ゆきさんをお迎えし、高橋さんの講演、そして、若手女性起業家によるピッチと高橋さんのメンタリングが行われました。

終始、アットホームな空間で開催され、高橋さんの愛に包まれた素晴らしいイベントでした。
 

■ベアーズ高橋ゆきさんの講演


高橋さんの和やかな自己紹介から講演はスタート。

高橋さんの言葉をいくつかピックアップ!
(起業家としてのマインド)
・起業家であり、リーダーであるみなさんは、「情熱と覚悟を伝える」必要性がある。
 たとえば、名前をフルネームで覚える。これは、相手への情熱と覚悟を伝える一つの手段になる。
・家事代行サービスを「産業」のしようと、夫とともに、起業した。
・産業を作るという視座でやってきたから、同業者を排除するということはしない。
 むしろ切磋琢磨できる同業者は大切。産業を作る上では、ともに戦っていく仲間である。

(共感の大切さ)
・「共感を作りだすことが大切」
同じ志の人を受け入れて、一緒に伸びていくことが最も大切。
・一人称で語れる先輩とあって、将来的には自分自身も一人称で物事が語れるようになることが大切。「自分自身が渦の中心になれ。」

(リーダーとしての心構え)
・一番つらかった経験。
 あるとき会社が「つらい」といってスタッフが4人いっぺんに辞めた時があった。
 その時、「愛を伝える会社になろう。愛を表現しよう。暑苦しいほど愛ある経営をしよう」。そう心に決めた。
 辞められたのがつらかったんではない、人の気持ちに寄り添って、心の突当りやひだに触れられなかった、そんな経営ができていなかったことが一番つらかった。

(儲けることについて)
・儲けることは「良いことである。」
・利益と売上は何のためになるのか?以下のようにとらえると良い。
 ⇒売上は、サービスを使ってくれた人、喜びのバロメーター
 ⇒利益は、その人のお役に立てたかどうかの指数。(付加価値)
・利益が出なければ、「利用者の人たちに、新しい価値をさらに届けられないまま」ということ。
 それは起業家としてあるべき姿ではない。

質疑応答では、女性起業家ならではの質問も。
Q、「夫婦で共同創業者。喧嘩が絶えないのでは?」
ゆきさんAnsser:それはなかった。将来の目指している世界は意識が統一されていた。
だから、対立軸ではなく、あくまでディスカッション。
二人の30年後をどうしているのかを議論することがおすすめ。

Q、「婚約相手がマリッジブルー。理由は今やっている事業を、IPOさせるまでは続けたく、それまでは別居状態が続きそうだから。。。」
ゆきさんAnsser:会社の飲み会に連れてくるのがいい。その場で、「働き続けさせるなんて男ができている」と回りの仲間に言わせて、男を上げさせよ。回りに協力してもらえると良い。笑

実践的で良いアドバイスも飛び交いました!



続いては、高橋さんによるベンチャーメンタリング!


■高橋さんからのじきじきメンタリング

・株式会社ここるく 山下代表
ASAC2期生の株式会社ここるく山下代表が高橋さんも、高橋さんからメンタリングを受けた一人。
会の冒頭で、メンタリングを受けた代表として、「高橋さんからどのようなアドバイスをもらったか」を、ご自身の事業説明とともにお話してくださいました。
メンタリングの中で特に言われたのは、「サービスの先にある世界観を考えたことがあるのか?」ということだったとか。
このメンタリングを通して、「さらに自社が展開するサービスがユーザーに対して提供していきたい価値や世界感について思いを巡らせ、そこからサービスを作り込むことができるようになった」とのことでした。
▼ここるく 山下代表が高橋さんからメンタリングを受けた際に撮影した写真



・在宅診療医のためのコンシェルジュサービス「クラウドクリニック」
株式会社クラウドクリニック 代表取締役 川島 史子さん
http://cloudclinic.jp/

▼プレゼンの様子


事業の説明を受けて、徐々に規模を拡大し、メンバーも増えて行っている川島さんに対して、
組織が拡大して10人ぐらいになった時に必要なのNo2を育てること。
大切なコツとしては、いろんな人にNo2として期待しているということをきちんと表明をしていくこと。
高橋さんの場合には、当時3名の人にNo2としての期待を伝えていた。
事業の成長のためには、自分自身をスケールさせることを考えることが大切。」
とのコメントを頂きました。

・iPad受付システム「RECEPTIONIST」
ディライテッド株式会社 代表取締役 橋本 真里子さん
https://www.d-lighted.jp/

▼メンタリングの様子。

 
事業の説明を受けて、高橋さんから開口一番質問。
「あなた(橋本さん)のこれまでの経験や強みはどこに生きていますか?」
そして補足するように
「経営者をやって、世の中の役に立ちたいのであれば、もっともっとこれまでの経験が生きた形にできるのではないか?もっとあなた自身が強みとして持っている『ぬくもり』とかそういったものをサービスの中に反映できたらすごくいいものになると思う。
とコメントしてされました。



・不妊治療中の女子がつくった!妊活ライフをらくちんに、楽しく変えるスマホアプリ「GoPRE」
株式会社ライフサカス 代表取締役 西部 沙緒里さん
http://lifecircus.jp/

▼プレゼンの様子


事業の説明を受けて、
「どの世界感を目指しているのは明確で、すごく良いと思う。
このサービスを展開するときには、とにかく明るく作っていくことが大切。
不妊治療というものに、傷ついている人がいることを視野に入れて作ること。
そのマイナスイメージにどれだけ配慮できるかが大切」
とのコメントがありました。

そして、具体的な面も。
「もっとも成功した状態というものが、どうゆう形なのかをもっと明確にする。
その成功によって、世の中がどうなるのか、をもう少し数値的な面でサーベイしてもいい。」

====

(最後に)

全体を通して、高橋ゆきさんが愛をもって皆さんと接してくださいました。
イベント後の名刺交換でも高橋さんの周りでは笑いが絶えない、そんな場の雰囲気でした!



高橋ゆきさん、素晴らしいひと時をありがとうございました!(S)
▼最後の集合写真

 

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