今回のSTARTUP HARDTHINGSはASAC第3期の募集イベントを兼ねて開催されました。
冒頭ASACインキュベーションマネジャー佐藤よりASACプログラムの説明をさせていただきました。
(ASAC第3期の申込みは
こちら)
今回の登壇者は株式会社ミナカラ 代表取締役薬剤師 喜納さん、株式会社ペットボードヘルスケア 堀さんのお二人です。
まずはお二人から事業内容を紹介いただきました。
▼株式会社ミナカラ 代表取締役薬剤師 喜納さん▼
▼株式会社ペットボードヘルスケア 堀さん(ASAC第2期生)▼
そして本題のHARDTHINGSのディスカッションに入ります。
今回のHARDTHINGSのテーマは3つ
1.サービスづくり
喜納さん:スタートアップの失敗は大きく2つと言われている。一つは組織の問題、もう一つはマーケットの問題。
組織の問題とは、チームメンバー間で空中分解すること。
マーケティングの問題とは、創業者の思いでサービスを作るが、サービス自体がユーザーに使われないこと。ミナカラは、顕在化したニーズから攻めて行くことにした。Yahoo知恵袋にたくさんの投稿がされていた。
堀さん:元々ITエンジニアで病院のコンサルをやっていた。2003年に法改正があり、大幅な制度改正があった。最初の起業時は、スタートアップでスピード感があったため、大企業にも勝てたと思う。
その後、ペットの店舗経営をやる時は一年間で黒字転換することを撤退ラインとして決めていた。
Q:メンターはいるか?
喜納さん:現状では、投資家が一番のメンターとなっている。
堀さん:ヒトから指示されるのが好きではない。しかし、サービスを成功させるには一人では出来ない。サービスを成功させるためであればメンターからの言うことを聞く。
Q:メンターからのアドバイスの内、言うことを聞くことと聞かないこととどうやって選ぶ?
喜納さん:できるだけ厳しいことを言ってくれる方をメンターとして入れている。ただ、色々と言われている中で段々と自分の中で形ができていく。判断の軸をシンプルにすることも大事。自分が評価されるべきは、ユーザー(マーケット)であり、メンターではない。
2.チームづくり
Q:どうやってチームメンバーを連れてくるか?
喜納さん:経営者の仕事は、外部からリソースを引っ張ってくること。そのためにはたくさんヒトに会うことが必要。創業時に200人に会った。泥臭くMixi投稿やコワーキングスペース周りをやってヒトと会い続けた。創業時は立上げに興味がある人間を採用、その後は自分にバックグラウンドが近い人を採用した。
堀さん:経営層と従業員層で採用の考え方が違うと考えている。やはり、人の言うことを聞くのは苦手。顧問の獣医師とプロのトリマーは、技術的に自分にはできないことなので、彼らの言うことは聞ける。過去に共同経営をやって、経営者間で意見が合わなくて揉めたことがあった。
Q:どうやってチームメンバーの連携を深めている?
喜納さん:四半期毎に合宿をやる。合宿では原体験ワークショップをやる。そうすると人の人生を大切にしようとする。
3.資金づくり
Q:お金が無い状況をどうやって解決したのか?
喜納さん:お金の問題は難しい問題ではないと考えている。
起業時はお金が無かった。やはり経営者は外部からリソースを引っ張ってくるのが仕事で、資金についても同じ。
堀さん:最初の起業時はすべて自己資金で回した。キャッシュが潤っていた時期は無駄使いをしたこともあったが、今はそのお金の使い方はとても後悔している。VCから調達したことがなく、今回の起業でエンジェル投資家から資金調達した。エクイティファイナンスをすると、出資者の言うことを聞かないといけないが、できれば自分がやりたいことをやっていきたい。
Q:VCからなぜ調達した?
喜納さん:1年以内にサービスをリリースしたかったので、加速するために調達した。
堀さん:VCから調達したニュースを見ても、逆に自分の感覚からすると可哀想と思う。自分であれば、それに見合う利益を上げなくてはいけないというプレッシャーに耐えられない。
4.最後に
堀さん:今の事業を立上げに当たり、現在クラウドファンディング中。商品名は「HACHITAMA(ハチタマ)」。事前登録キャンペーン中のため、是非応援してほしい。
▼事前登録キャンペーンはこちら▼
http://hachi8.co.jp/distinations/media/
以上のように、とても役に立つHARDTHINGSを聞くことができました。
▼ASACアクセラレーションプログラム第3期の応募はこちら▼
http://acceleration.tokyo.jp/program.php (現在募集中!10月2日(日)23:59締切)